脂肪は邪魔者?いいえ、実は必要不可欠なものです!

肥満が生活習慣病の大きな要因であり、肥満は中性脂肪が過剰に溜まることです。同時に中性脂肪は人間が生きていくための重要なエネルギー源ですが、現代のような飽食の時代では、中性脂肪が溜まりやすい、すなわち肥満になりやすいのです。

逆に言えば、今が豊かな時代であるがゆえに、かわいそうに中性脂肪は嫌われ者になっているのです。

言うまでもなく、中性脂肪を代表とする脂肪は、炭水化物やたんぱく質と同じように、生きていく上では必要不可欠なものです。

脂肪の仲間を総称して「脂質」と言いますが、脂質は人間の体を構成している1つ1つの細胞の重要な部品になっています。また、さまざまなホルモンの材料にもなります。

肥満の元凶である中性脂肪も、皮下脂肪として体温が失われることを防いだり、外からの衝撃を緩和する役目があります。また、内臓脂肪は、臓器が勝手に動かないよう固定する働きなどをしています。

血液は大きく「血漿(けっしょう)」、「血球」に分けられます。血漿とは、血液の透明な液体部分です。この血漿に赤血球や白血球などの血球や血小板などが含まれたのが血液です。血液が赤い色をしているのは、赤血球が赤いためです。

血漿の90%は水分ですが、この中にたんぱく質、糖質、ビタミンなどと一緒に脂質が含まれています。
血漿中に含まれている脂質とは「コレステロール」「中性脂肪」「リン脂質」「遊離脂肪酸」の4種類です。

■コレステロール
細胞膜の主要な構成部分であるとともに、副腎脂質ホルモン、胆汁酸の原料にもなります。

■中性脂肪(トリグリセライド)
脂肪酸や肝臓に蓄えられ、貯蔵用のエネルギーになります。

■遊離脂肪酸
中性脂肪のままではエネルギーにならないため、中性脂肪は必要に応じて遊離脂肪酸に分離され、血液中に放出されます。その遊離脂肪酸が体内各所の細胞でエネルギーとして消費されるのです。

■リン脂質
コレステロール同様、細胞膜の主要な構成成分です。また、水になじむ性質を兼ね備えていることから、水に溶けにくい他の脂質を包んで血液中を運ぶ役割を果たしています。