コレステロールとは?コレステロールの3つの役割

コレステロールと言えば、体にとって悪いイメージしかありませんが、実はコレステロールも生きていく上でなくてはならないものなのです。

コレステロールは人間を始めとする動物だけにある脂質で植物にはありません。

また、血中だけでなく、脳、脊髄、肝臓、副腎、小腸、皮膚、筋肉などにも含まれています。

広い意味で言えば、そもそもコレステロールは細胞膜の構成成分なので体全身に分布しているといっても過言ではありません。

コレステロールは食物として体外から取り入れると同時に、体内でも作られています。体内で最も多くコレステロールを作っているのは肝臓で、、全体の60%~70%を合成しています。

1にあたり必要なコレステロールの量は700mg~800mg程度で、そのうち食事として取り入れる量は3分の1程度です。

健康な人の場合、体内のコレステロールの量は常に一定に保たれているような仕組みになっています。

すなわち、食事によりコレステロールを多く摂り過ぎると体内で作られる量が自動的に減少し、同時に余分なコレステロールが肝臓から胆汁として排出されるようになっているのです。

しかし、この自動調節をつかさどる機能も年齢が上がるに従い徐々に衰えてくるため、高齢者ほど体内のコレステロール量が増加する傾向にあります。

コレステロールには大きく3つの役割があります。
1つは、細胞膜の構成部分になっていることです。人間には約60兆個もの細胞があり、その細胞膜をコレステロールの二重の幕が形作っているのです。ちなみに細胞膜というのは、細胞の外と中を隔てる膜ですが、単純な膜ではなく栄養分などさまざまで必要な物質や特定の物質を通す入口となる複雑な構造を備えています。ですから細胞膜が弱くなると、細胞が正常に働かなくなってしまいます。

2つめは、副腎皮質ホルモンや性ホルモンも材料になることです。

3つめは、胆汁酸の材料になることです。胆汁酸は消化液である胆汁の主成分で肝臓で作られます。胆汁は十二指腸に分泌され脂肪を消化する機能があります。脂肪分を消化した胆汁酸の大部分は再び肝臓で胆汁として再利用されます。再利用されなかった胆汁は体外へ排出されます。そのため、胆石が胆道がんなどの閉鎖性黄疸のように体外への胆汁の排出が悪くなると、血液中のコレステロール量が増加します。